雄大で美しい自然と、人間ドラマが胸を打つ「山岳映画」。Amazonプライムビデオではエンタメ系からドキュメンタリーまで多くの作品が見られます。山好き目線で視聴済み作品の感想、これから観たい作品をまとめました。
*「黒部の太陽」「K2 初登頂の真実」を追加(2020/11/23)
*Amazonプライムビデオの対象作品は変更となる場合があります。ご了承ください。
*レビューと試聴ページ(画像下のリンク)は随時追加します。
タイトル前の印は?
▲ 実際の出来事や人物を基にした作品、またはドキュメンタリー
△ 小説・漫画が原作の作品
- △岳 -ガク-
- ▲ロング・トレイル!
- △春を背負って
- ▲オンリー・ザ・ブレイブ
- ▲MERU/メルー
- ▲黒部の太陽
- ▲K2 初登頂の真実(字幕版)
- 視聴済の映画 *順次レビュー追加予定
- これから観たい映画
△岳 -ガク-
人気漫画「岳」の映画化作品。北アルプスを舞台に、山のスペシャリスト・島崎三歩(小栗旬)と、山岳救助隊の新人・椎名久美(長澤まさみ)、山を訪れる人々の人間模様を描く。救助エピソードが続き、辛い場面も多い本作。「山は悲しい事が起きるのが半分、楽しい事が起きるのが半分」という三歩の言葉通り、全編を通して山の美しさと厳しさをセットで見せています。ロケ地は西穂高や八方尾根、八ヶ岳の稲子湯など。自分が実際に行った場所が出るのは嬉しいですね!
*余談ですが原作漫画の島崎三歩は私の理想の人です(笑)巻が進むにつれ格好良く見えてくるのですよね…。
とにかく北アルプスの風景が美しい!雄大な音楽とあわせて存分に山を堪能できます。予告編だけでも見てほしい!
▲ロング・トレイル!
実在の紀行作家ビル・ブライソンの著書を基にした作品。老齢となったビルは、故郷アメリカで妻と穏やかに暮らしていた。隠居のような生活にどこか物足りなさを感じていたある日、長距離自然歩道「アラパチアン・トレイル」の存在を知った彼は、14州にまたがる約3,500kmの踏破を決意。家族らの反対を押し切り、古い友人と共に出発してしまうが…という物語。体力の衰え、ひと癖もふた癖もある山屋、下界の布団フカフカすぎ…!など山あるあるが楽しい。
オジサンしか出ないのに、青春映画のような爽やかさが残ります。山マジック。
△春を背負って
同名小説の映画化作品。遭難救助で命を落とした山小屋の主人に代わり、息子の長嶺亨(松山ケンイチ)が小屋を継ぐところから物語が始まる。立山連峰に実在する大汝休憩所(実際は山小屋ではない)で撮影され、北アルプスの絶景を背に様々な事情を抱え山へ来た人々を描いています。公開は2014年ですが、古き良き昭和の空気感を纏った映画です。
しみじみ山を見たい時に。ただし、一番印象的なのは蒼井優のシャンプーシーン。
▲オンリー・ザ・ブレイブ
2013年、アリゾナ州で起きた未曾有の山火事に決死の覚悟で挑んだ「森林消防隊」の話。山火事の恐ろしさ、無情さと対照的に、若い消防士たちの明るい日常も描かれる。恥ずかしながらこの火事について、本作で初めて知りました。事前に調べず観る方が良いかもしれません。
事実に基づく映画。山火事の度、無事を願う家族に感情移入するとつらい。
▲MERU/メルー
過酷な山に挑むクライマーのドキュメンタリー映画。人を寄せ付けない氷の絶壁を何日もかけて登り、宙吊りのポータレッジ(断崖絶壁用テント)の横を雪崩が落ちてゆく。壮絶な山行に息を飲むばかりです。私も山をやる前は知らなかった事ですが、登山は“緻密なスポーツ”です。1つのミスが死に直結する世界。この作品では登山家のクレバーな面を垣間見ることができます。
計画力、実行力、判断力、体力、技術、精神力、あらゆる能力が高い人々による挑戦。圧巻です。
▲黒部の太陽
石原裕次郎出演。木本正次による小説を原作とし、富山に実在する「黒部ダム」の建設を描いた映画です。世紀の難工事は、作業員のべ1,000万人が携わり、171人もの犠牲を伴いながら、7年の歳月をかけて完成。映画では終始工事の厳しさを伝えています。大量の地下水を含む脆い地層"破砕帯"のシーンは危険な撮影に役者が本気で逃げているのだとか…。
この工事で資材を運ぶため黒部の断崖絶壁に作られた道は現在、登山道となり、その一部「下ノ廊下」は幅が狭く100m以上滑落するリスクのある大変危険な道です。黒部に怪我なし、つまり落ちれば助からない厳しい場所で、こんな所に道を通したのかと、工事の厳しさを思い知ります。
決して折れない、トンネル貫通への強い決意。困難を前に繰り返し策を講じ立ち向かう姿に釘付けになる。
▲K2 初登頂の真実(字幕版)
「非情の山」と呼ばれ、登頂の難しさでエベレストを凌ぐ世界第二の高峰。本作では1954年にイタリア隊が達成したK2初登頂を描いています。確執や思惑が絡み合い、50年にわたり訴訟が続いた世界的偉業にどのような経緯があったのか。著名な登山家は神格化されやすく、実際素晴らしい人物も多いのだろうと思います。しかし名誉を渇望するあまり過ちを犯し、それで傷つく者がいるのは、8000mでも下界でも変わらないのですね…。
迫力満点の山岳映像が素晴らしい(怖い)!観た後は、ヴァルテル・ボナッティが愛しくて堪らない。
視聴済の映画 *順次レビュー追加予定
ほか、思い出し次第追加します。
これから観たい映画
Mile... Mile & a Half (日本語字幕版)
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