何かを決意する時、思い出すのが穂高連峰・西穂高岳です。
新穂高ロープウェイを使えば西穂山荘まで約一時間。その先は絶景の稜線歩きが続き、独標までは北アルプスの入門コースとも言われています。
しかし、独標から山頂までは山容が一変。大小10のピークを越える熟練者コースとなります。1ミスで終わりな場所もあり、初心者は進んではいけないエリアです。
前置きが長くなりましたが、私はこの西穂高岳が大好きです。独標から先は一歩目から崖下りとなり「一体どこを歩けと?」と言いたくなる様相なのですが…。意を決し一歩踏み出した場所からは、次の足場が見える。その足場に立つと、また次の足場が見つかり、歩を進めることができる。
一歩踏み出す者だけが、見える世界がある。その事を教えてくれたのが、西穂高岳でした。
晩秋の西穂高岳、丸山までを歩く
コロナ禍で北アルプスが遠ざかっていた2020年。北ア山行が実現したのはGoToトラベルに東京が追加された10月でした。久しぶりの高山、自らのヘタレハイカーぶりを鑑み、選んだのが西穂高岳です。前述の通り、ロープウェイで一気に高度を稼げて、どこまで進むかにより難度を選べる点が決め手となりました。
しかし出発前の10月下旬、北アルプスが初冠雪!情報収集するも、稜線の様子は良く分からず・・・。という事で、ひとまず丸山、できれば独標までを目指し出発です。
動画もちょっと撮影、Instagramにアップしました。
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動画でチラっと映っていますが、独標への稜線はほぼ雪が無いように見えます。が、独標直下の核心部、さらにその先頂上までの道は、岩の間に雪が詰まっていると予想・・・ここで引き返す事としました。
ちなみに西穂山荘。食べログにも載っていました。ラーメン屋みたいになってる・・・(笑)
今年は諦めていた北アルプス。丸山までとなりましたが、来られただけでも満足です!
ヤマップのログはこちら。短いですね(笑)。
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昨夏行った、独標から頂上までの道
ここからは参考までに、2019年夏に歩いた西穂山頂までの写真を掲載します。独標から先は細尾根の岩稜帯となり、高度感も増します。けして無理をしないでください。
冒頭で書いた「次の足場」が見えるかどうかは、経験による所も大きいと思います。準備を整えた上で、ご安全な山行を!
山頂から先、奥穂高までの縦走路は北アルプス屈指の難コースであり、高い技術を持ち、天候に恵まれた人だけが歩を進められる場所です。いつか、行ってみたい・・・。そのためには準備が必要ですね。
▼前泊の宿の記事はこちら。