【西穂高岳】踏み出す一歩、その決意で景色が変わる。

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▲昨夏登頂の西穂高岳

何かを決意する時、思い出すのが穂高連峰・西穂高岳です。

新穂高ロープウェイを使えば西穂山荘まで約一時間。その先は絶景の稜線歩きが続き、独標までは北アルプスの入門コースとも言われています。

しかし、独標から山頂までは山容が一変。大小10のピークを越える熟練者コースとなります。1ミスで終わりな場所もあり、初心者は進んではいけないエリアです。

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前置きが長くなりましたが、私はこの西穂高岳が大好きです。独標から先は一歩目から崖下りとなり「一体どこを歩けと?」と言いたくなる様相なのですが…。意を決し一歩踏み出した場所からは、次の足場が見える。その足場に立つと、また次の足場が見つかり、歩を進めることができる。

一歩踏み出す者だけが、見える世界がある。その事を教えてくれたのが、西穂高岳でした。

晩秋の西穂高岳、丸山までを歩く

コロナ禍で北アルプスが遠ざかっていた2020年。北ア山行が実現したのはGoToトラベルに東京が追加された10月でした。久しぶりの高山、自らのヘタレハイカーぶりを鑑み、選んだのが西穂高岳です。前述の通り、ロープウェイで一気に高度を稼げて、どこまで進むかにより難度を選べる点が決め手となりました。

しかし出発前の10月下旬、北アルプスが初冠雪!情報収集するも、稜線の様子は良く分からず・・・。という事で、ひとまず丸山、できれば独標までを目指し出発です。

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▲新穂高ロープウェイ。紅葉シーズンの終わりかけ、平日という事もあって始発はさほど混雑せず。

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▲第一ロープウェイで「鍋平高原駅」へ。

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▲乗り換え。第二ロープウェイの「しらかば平駅」へ。この辺の紅葉もきれいです。

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▲「しらかば平駅」のパン屋が開いていたので、ロープウェイパンを購入。

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▲紅葉を眺めながらグングン高度を稼ぐ。文明の利器は積極的に使う派。

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▲焼岳さん、コンニチハ。

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▲ロープウェイ終点「西穂高口駅」屋上展望台から、ちょっとだけ雲海が見えた!

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▲常設の屋外ポストとしては日本一の高さにある「山びこポスト」。奥に西穂高のギザギザ稜線が見えますね。

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▲ここで登山届を提出。

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▲「西穂高口駅」外に広がる千石園地。冬には雪の回廊が出来るんですよね。

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▲ほどなく登山口に到着。ここからは登山装備が必要です。

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▲西穂山荘までの樹林帯は残雪あり。踏み固められたアイスバーン、泥道が交互に現れます。軽アイゼンで通過。

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▲一時間ほどでつきましたー!西穂山荘。冬の準備中?

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▲休憩がてら、食堂を覗きます。あったあった「西穂ラーメン」。後で食べよう。

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▲食堂は新型コロナウイルス対策でパーテーションが設置されていました。

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▲休憩もそこそこに、丸山へ。笠ヶ岳がきれいですねー!

動画もちょっと撮影、Instagramにアップしました。

 

 
 
 
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動画でチラっと映っていますが、独標への稜線はほぼ雪が無いように見えます。が、独標直下の核心部、さらにその先頂上までの道は、岩の間に雪が詰まっていると予想・・・ここで引き返す事としました。

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▲山荘へ戻り「西穂ラーメン」をいただく。味噌の方が好きです。

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▲この席最高では?

ちなみに西穂山荘。食べログにも載っていました。ラーメン屋みたいになってる・・・(笑)

tabelog.com

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▲ロープウェイ駅で下山届を忘れずに!

今年は諦めていた北アルプス。丸山までとなりましたが、来られただけでも満足です!

ヤマップのログはこちら。短いですね(笑)。

 
 
 
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昨夏行った、独標から頂上までの道

ここからは参考までに、2019年夏に歩いた西穂山頂までの写真を掲載します。独標から先は細尾根の岩稜帯となり、高度感も増します。けして無理をしないでください。

冒頭で書いた「次の足場」が見えるかどうかは、経験による所も大きいと思います。準備を整えた上で、ご安全な山行を!

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▲丸山から見上げた独標方面。このガレ場、なかなかきつい。特に下りで膝に来ます。

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▲独標直下あたり。やや高度感がありますがヘルメット&三点支持で進みます。

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▲西穂独標。いい景色だった・・!ここで引き返す人も多いです。

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▲独標から先へ。

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▲ここが一番怖かった。手足の先だけ引っ掛けるトラバース。落ちたら、多分、終わり。

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▲独標は11峰。カウントダウンしながら主峰(山頂)を目指します。

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▲どんどんカウントダウンしていきます!

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▲あと半分。

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▲かっこいい。と思えるかどうか。

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▲写真見てもどこ登ったか記憶が曖昧ですが、〇はありますね。

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▲主峰「西穂高岳」!感無量でした。

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▲ここまで来ると槍もジャンダルムも近い!

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▲ここから先は、私にはまだ無理。

山頂から先、奥穂高までの縦走路は北アルプス屈指の難コースであり、高い技術を持ち、天候に恵まれた人だけが歩を進められる場所です。いつか、行ってみたい・・・。そのためには準備が必要ですね。

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▲帰り道もご安全に。

 

▼前泊の宿の記事はこちら。

 

www.yamanoyu215.com